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一期一会のある暮らし
変えられる「運命」
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  アメリカ合衆国の第40代大統領ロナルド・レーガンは、妻であるナンシーと共に、大統領として極めて重要な局面を迎えると必ず夫婦揃って、ホワイトハウスに呼び寄せた「占星術師」、“ジョーン・キグリー”の許を訪れて、彼女のアドバイスを求めたという。巨大先進国家アメリカの最重要政策が、一人の女性占星術師によって左右されていたことに驚くが、実はイギリスのウィンストン・チャーチルやロシアのゴルバチョフ、エリツィン両氏、台湾の陳水扁総統など、世界の現代史にその名を連ねるような有名政治家たちも、国家の重要な局面では、必ずお抱えの“占い師”に相談していたらしい。未来の“可視化!”は、人類にとって究極の“夢”であり、最も大きな“関心事”なのだろう。

  私たちはよく「宿命」とか「運命」という言葉を使いたがるが、実は「宿命」と「運命」はまったく違うものである。「宿命」とは“宿世(すくせ)の定め!”という意味で、一人の人間として生を受けたこの世で、自分だけに固有に決められた“行く末”のことであり、決して変えることができない。これに対して「運命」とは、“運気”の流れや、因果応報論(原因があって、それに伴う結果がある!)によって変化するものだと言われている。古来より、よく“開運!”とか“改運!”とか言われるのは、この「運命」をより良く変化させるための術としての「占い」の重要な役割を指しているのだ。

  一口に「占い」と言っても、古代から既に存在したものから、“花占い!”や“トランプ占い”の類まで、幅も広いし、奥も深い。そもそも「占」という漢字自体が、卜(ぼく、焼いた亀の甲羅に入った“ひび”によって物事の吉凶を占うこと)を、口に出して皆に伝えるという意味を持っているのだ。また、中国の“明”の時代に生まれたという「東洋五術」によれば、「占い」は、「命(めい)」、「卜(ぼく)」、「相(そう)」、「医(い)」、「山(さん)」に分類され、それらは体系化された思想・技術の総称として使われている。

  まず「命」は、自らの“運勢”を知る事によって、人生の進路を間違わなかったり、重要な決断も迷わず行うための術であり、「四柱推命」が特に有名である。「四柱推命」は、人間の生年月日や生まれた場所などから、その人間の運命を分析するための統計学であるとも言える。

  「卜」は、方向性を判断したい時に、時間と方位を探る術であり、「五行易断」「水晶占い」などが有名である。会社の経営など、正解が無い中で、二者択一、或いは三者択一で方向を決める局面などに多く用いられる。

  次に「相」であるが、「命」や「卜」が目に見えないものを対象にしているのに対し、「相」は目に見えるあらゆる姿と形を判断することで吉凶や未来を予測する方法であり、「風水(家相、地相、墓相など)」や「人体相(人相、手相など)」が有名である。過去から現在までの経緯を知る事などに、特に有効だと言われている。