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一期一会のある暮らし
「着物」、ちょっと魅力的だね!

 今回は昭和、平成、令和と、もの凄いスピードで変化していく社会にあって、どうも自分は変われない、どうも自分は時代に取り残されているのではないかという漠然とした不安を感じている高齢者の方々や、昨今、コロナの影響で再び始まっている就職氷河期に敢然と立ち向かおうとしている若者達に、“安心策”をお届けすることから始めたい。それは何かと言うと、「我が人生」という舞台の主役は自分自身であるという確信であり、そして“セルフプロデュース力”だ。
“セルフプロデュース力”という何やら怪しげな横文字は、直訳すると“自己演出力”という更に怪しげな表現になってしまうのだが、もっと簡単に言えば、「貴方は自分が何者なのかを、他人に分かり易く伝えられますか?」という事だ。
 日本が、少子高齢化現象に直面してから既に30年以上が経過し、その影響で多くの高齢者が、働き続けないと生活が苦しい状況が続いている。また新卒だけでなく転職を考えている若者達にも、“就活”戦線を勝ち抜かなければならないという試練が続く。皆さん働くことはちっとも嫌ではないのだけれど、その前に面接という、赤の他人による選別作業に、自分の身をさらすのがどうも苦手だという方が何と数多くおられることか。そこにある“深層心理”は、懸命に生きて来た「我が人生」を見ず知らずの人間にとやかく言われたくないとか、限られた時間の中で、自分自身を表現するのがどうも苦手だ、といった意識だと思われる。だとすれば、それは“セルフプロデュース力”によって好転させる事が可能だ。
 “セルフプロデュース力”にとって最も重要な事は、常に自分を別人格として見る「視点」とその「存在」だと言われる。成功した“起業家”や、経営困難に陥った企業を立ち直らせた“中興の祖”等が、成功の秘訣として口々に語るのは、“もう一人の自分”が、人生という舞台で、懸命に演じている自分を或る一定の距離を隔てて、観客の様に見つめている感覚を持ち続けることなのだそうだ。
 つまり、第三者の目に自分がどう映っているかを自己分析してきちんと意識し、自分を客観的に知る事によって、その長所や魅力、欠点や弱点、或は、積極的に主張すべき点などを明らかにして、自分自身の成長を生み出して行く事である。

 ここまでの展開だと“セルフプロデュース力”は、面接突破の為だけの武器のようだが、実は“他人から選ばれる”という意味では、恋愛問題(“婚活”を含む。)でも、もちろん使える。この場合“他人”と言っても、赤の他人ではなく、自分が好きな人、或は自分が愛してしまった人の事なので、より積極的に取り入れることが出来るだろう。ちょっとした例だが、人は口角(口の両端)が少し上がっているだけで明るい印象になると言う。更に、声のトーンを若干上げるだけで明るさが増すのだそうだ。大切なのは“もう一人の自分”が、そうした行動の効果を実感し、その努力を意識して継続させることであり、更に重要なことは、“自分なりのプロデュース”という個性を持つことだ。“セルフプロデュース力”に画一的な方法論を求めず、いかに効果的に“自分らしさ”を演出して、自分はどのように周囲から好感され、信頼されたいのかという目標を持つべきだろう。

文 国影 譲

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