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一期一会のある暮らし
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  毎年2月22日は「ニャンニャンニャンの日」。そう!ずばり、「猫の日」である。1987年に、日本の「猫の日制定委員会」が定めた記念日なのだそうだ。今回は、そんな「猫たち」による「猫ブーム」到来について書いてみたい。

“猫派”の皆様もそうではない皆様もお気づきの事とは思うが、昨今テレビや雑誌、CMなどのメディアにおける“猫族”の活躍は目覚ましいものがある。百獣の王“ライオン”も、最強の猛獣と言われる“ベンガル虎”も、或は史上最速の足を持つ“チーター”も全て“猫族”のスターなのだが、「イエネコ」もまたれっきとした100%肉食の“猫族”の主役だ。もともと「イエネコ」の祖先は中東リビアの砂漠に生息していた「リビアヤマネコ」である事が最近のDNA鑑定で明らかになった。そして、どうやら100%肉食という性質がその後の「イエネコ」への分化に大きく関わっているらしい。人類が、その食生活を“狩猟”に頼っていた頃は、“猫族”は同じ獲物を取り合う“人類の敵”だった。ところが、人類が穀物中心の食生活に移行すると、「ヤマネコ」は穀物には全く興味を示さず、穀物を食い荒らす「ネズミ」等の害獣を退治してくれる“人類の味方”になった。やがて人類と行動を共にする家畜としての「イエネコ」に分化していったのだという。この“人類の味方”というコンセプトが長い時間を経て、人類の深層心理に「ネコは可愛い生き物だ!」と思わせる遺伝子を育んだのだろう。現代に生きる私たちは「猫たち」のちょっとした仕草やその可愛らしさに心躍らせるようになった。そしてそれがまた「猫たち」を誰からも好かれる“メディアの主役”に押し上げることに繋がったのだろう。

「イエネコ」を撮らせたら世界一とも言われる写真家「岩合光昭(いわごう みつあき)」氏は、本来は“動物写真家”として、様々な動物を被写体としてこられたのだが、何と言っても彼が撮る「イエネコ」は最高だと評価が高い。その秘密を語る一枚の写真がある。「イエネコ」天国とも称せられる“青島”で彼が「イエネコ」達に囲まれているところなのだが、「猫たち」と同じ目線の高さにカメラを構え、ほとんど彼らと同化しているように見える。「猫たち」は「岩合」氏を“ちょっと大きめの猫”ぐらいの感覚で捉えているのだと思う。「猫たち」の懐に入る!なるほど、そこにあの独特なショットは存在するのだ。

「猫」に関わる記念日をもう一つ。毎年9月29日は“来(9)る福(29)”という語呂合わせで、1995年に「日本招き猫倶楽部」が制定した「招き猫の日」である。「招き猫」は、右手を挙げているものが「金運を呼ぶ(一攫千金)」と言われ“雄”、左手を挙げているものが「人を呼ぶ(千客万来)」と言われ“雌”なのだそうだ。では、両手を挙げていれば最高かと言うとそうではないらしい。 そうなるともう「お手上げ!」となって、全てがご破算!何でも欲をかいてはいけないとの教えだという。江戸時代の日本が発祥という「招き猫」だが最近では“日本文化ブーム”に乗って、“ドル”を抱えた“アメリカ版”「招き猫」や、中華圏やタイなどでも“縁起の良いもの”として珍重されているらしい。