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一期一会のある暮らし
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人が相手に対して、瞬間的に最も“強い印象”を与える“体の部位”はまず間違いなく「目」であろう。つい最近発表された「世界で最も美しい顔100人」や「世界で最もハンサムな顔100人」に選ばれた日本の俳優やモデルの方々の写真を一堂に並べてみれば、その美しさの“源泉”が「目」にあることは正に“一目瞭然”である。ただ「目」と一口に言っても、単にその形だけではなく“瞼(まぶた)”や“眉”、“黒目・白目”や“瞳(瞳孔)”など様々な要素によって構成されており、容易には真似出来ない“天からの授かりもの”とも言える。そして「目」が与える印象は、美醜だけでなく好意や敵意、尊敬や軽蔑、更に攻撃性や深い愛情などにも及ぶ。本人が意図しているか否かに関わらず、“心の動き”が如実に表れてしまうのが、人の「目や視線」というものなのだ。

今年は“さる年”。霊長類の一種として存在する“人類”と、一般的な“猿”との違いが最も際立つのが“白目”だと言う。つまり“人類”には有る“白目”が他の霊長類には無い。そう言われてみるとなるほど“ゴリラ”にも“チンパンジー“にも“白目”が無く、全てが“黒目”だ。これには諸説あるのだが、仲間同士の意思疎通を図るためには、その「視線」の動きを知る必要が有ったので“白目”が進化したという説が有力である。ただ興味深いのは、“人類”が全て“黒目”だった時の名残りで、人間にはつい“黒目勝ち”な人に対して“可愛らしさ”だとか“美しさ”を感じてしまう傾向があることだ。この人間が持つ性向を利用して、カラーコンタクトで“黒目”を大きくしたりプリクラで「目」を1.2倍にするなど、“美しさの演出”が流行しているのも面白い。

また、「透明」を象徴すると言える物質が“ガラス”である。ただ、もっと突き詰めて言うならば、我々は“ガラス”を通して目に入る“光”の「透明さ」を意識しているのであろう。地球上のあらゆる動植物の命を育み、貴重なエネルギー源ともなっている“光”は、プリズムを通せば確かに多くの色彩が混ぜ合わされていることが判るが、しかし人の目に入る瞬間は「透明」そのものだ。

次に「目」や「視線」の動きと“心の動き”の関係についてだが、古来より「目は口ほどにものを言い!」の言葉にあるとおり、“喜怒哀楽”はもとより、“隠し事の有無”や“相手への関心・興味”或は“好意や敵意”までが人の“心のまま”に「目や視線」に表れてしまうと言われている。例えば、人は何か“隠し事”が有ったり、相手に対して“嘘”をつこうとすると「目」が左右に振れて、いわゆる“泳ぐ”状態になる。これは“心の窓”とも言われる「目」であるが故に、それを覗き込まれると心の中まで見通されるのではないかという恐怖感を感じるかららしい。また相手に対して好意を持ち、興味や関心を持つとichigo70_02まず“瞳孔”が開いて“黒目勝ち”な印象になると同時に“まばたき”の回数が増え、更に涙腺も開いて“潤んだ目”になると言う。そして、盛んに「視線」を相手に投げかけるようになれば、相手もその「視線」の意味するところに好意を感じて、良い関係になると言う訳だ。意図的にそうするのも難しいだろうが少しだけ意識してみると、大切な人と“良い関係”が築けるかもしれない。

最後に、「目」は“心”だけでなく“体調の窓”でもあると言う話を。米国が初めて月面に人を立たせた年に、父親の「白目」が黄色に変化した。急性の黄疸だった。幸いにも発見が早く入院3日目には「澄んだ白目」に戻った。最新の科学でも、人の「白目」は健康を映すバロメーターであると言われている。